【日記】飛行機の中で受けたとんでもないサービス

先週末に出張で山口県に行きました。

行きの羽田空港から宇部空港に向かう飛行機の中でとんでもないサービスを受けた。

いや、むしろ飛行機に乗っているにも関わらず何もサービスを受けなかった

といった方が実に近い。

年に30往復は飛行機で出張する僕ですが、こんなことは初めてだ。


僕の飛行機の座席は前の方で、

そのエリアを担当していたのは3人のCAさん。

僕が思うにCAさんって、その存在が既にサービスというか。

スラっとした曲線美。薄っすらと微笑みを浮かべる彼女たち。

マクドナルドで「スマイル0円」を本当に注文できた強者がいるであろうか。

否。

金を払ってようやく高品質なサービススマイルを得られるというものである。

そう。その金をこちらは払っているのである。会社の金で。

とは言え、人の目を直接見れない僕にとって、キレイなCAさんを

直接凝視することはままならない。

どうするのか?


周辺視野で見るのである。

見ている矛先は別のものに焦点を当てながら、

それでいて実はボンヤリCAさんを見ているのである。


鍛えぬいた周辺視野になると、それなりにくっきりとCAさんを視界に

捉えることができるものである。

くっきりと捉えるようになるまでにはそれなりに鍛錬が必要だ。

仕事をする際は、パソコンの画面は見ない。

パソコンの縁を見ながらキーボードを叩くのだ。


仕事の効率は、そうだな、初期の頃は1日に100文字程度だろうか。

もちろんブラインドタッチできる僕ですが、打ち込んだ文字がそもそも

周辺視野では読めない。

しかし直接文字を読んでしまっては周辺視野の鍛錬にはならない。

少しづつ、少しづつブラインドタッチした文字が正しいかどうかを

パソコンの縁を見ながら確認していく、気の遠くなるような作業だ。

僕は必至で夜な夜な残業し、ようやくクライアントからのメールに

返信をしたもんだ。


翌日上司に呼ばれ「なんだあのメールは」と言われたときには、

「何か間違ってましたか?ちゃんと文字確認しましたが」

と返してやりました。

だって、完璧に周辺視野で文字チェックしたはずだから。

上司「あのメール、〇〇商事に送るメールだろ?

   何故にうちの大口クライアントの××証券のアドレスに送ってる?」

僕「周辺視野でアルファベットの小文字は無理だろうが!」

とぶちギレてやりました。


そんなこんなで鍛え抜かれた僕の周辺視野で3人のCAさんを捉える。

たまーに、目が合いそうになると、「さ、今度は左でも見るか」的な

感じで目をそらしてみたり、ちょっと伸びをしてみたり。

周辺視野を用い、1人目、2人目と視線を移していく。


ん?

僕の鍛え抜かれた周辺視野が違和感を覚える。

曲線美じゃないやつがあるんよ。

男じゃん。

男がCAをやっているのである。

あはは、ちゃんちゃらおかしな話でしょ。

CAさんは女人って。

そうやって習ったし。

だって、だって。

どんなタイトルのAVに出てくるCAさんたちも

みんなおっぱいプルンプルンの女人じゃん。

「現役CAデビュー」

「CAとの夜のフライト3時間」

「淫乱CA真夜中のフェスティバル」

とかに男出てこないじゃん。


泣きじゃくりながら受け入れ難い現実に直面した僕は、

一呼吸して、まずは現状整理をすることにした。

ビジネスの基本中の基本の考え方。

サービスの標準化・均一化。

同じ金額を払ったにも関わらず、異なったレベルのサービスが

提供されていては、そこには不公平が生じてしまう。


CAさんはその存在自体がサービスなのである。

一般の消費者論理からすると

CAさん=女人

であろう。

ということは、一般論から考えると

「僕たちは女人のCAさんにサービスしてもらう」

であって、決してこのおじさんの

サービスを受けにきたわけではないのである。


それが分かってだからだろうか?

このおじさん、よくもまあ、テキパキと働く。

足りてないサービスを埋めるがごとく働く。

毛布はいかがですか?

お飲み物は何にしますか?

もうぜんぜん他の2人のCAさんのサービスが受けられない。

つまり本来3人いるはずのCAさんのうち、1人がおじさんなわけだから、

2人分のCAさんのサービスくらいは受けてもいいわけで。

それはもう甘んじて受け入れよう。

サービスレベルが均一であることが望ましいが、2/3になることは

受け入れようじゃないか。

でもどうだ。

このおじさんが足りないサービスを埋めようと

頑張るばっかりに、結果として何もサービスを受けていないのと同様になる。


これはもう詐欺である。

こちらは、きちんと対価を支払っているわけで、

僕が考えていたサービスレベルが提供されていないわけだから。

クレームを言われようと、殴られようと、もはやこのおじさんだって

腹をくくっているはずだ。


しかし、このおじさんは本当にラッキーだった。

何故ならば、相手はこの僕だったからだ。

宇宙のように広い心。

ユニバースハートを持つ男、僕。

受け止めよう。こんなおじさんだけど頑張ってるじゃないか。

そうだ。このおじさんの立場になって考えよう。

もしかしたら何か考えがあってのことに違いない。



このおじさんの立場になってみると・・・



プンスカプンプン。

僕は怒り狂った。

このおじさん、自分のことしか考えていない。

どう考えたってこのおじさんが考えていることは一つしかない。

職場の同僚が全部CAさん。

後輩も先輩もみーんなCAさん。

CAさんフェスティバル。ぷるんぷるんフェスティバル。

もはや給料をもらうどころか、支払ってもいいんじゃないかと

思われるようなその待遇。


怒り狂った僕ではあったが、ようやく冷静沈着な

いつもの僕に戻ることができた。






転職しよう。

Revival of Mチカ伝説

日記を読むとオナラがしたくなる。そんな日記があるのであろうか。いや、ない。そんな日記はない。ありそうだろう?本当はあるんじゃないだろうか?悩みに悩み抜いた真の探究者であるあなたにだけ真実をお伝えしよう。そんな日記はないのだよ。

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